お知らせ
2026.04.17(金)
先進レーダ衛星プロジェクトチームのメンバーが
“第71回(令和7年度)前島密賞”を受賞しました
先進レーダ衛星プロジェクトチームのメンバーが、公益財団法人通信文化協会の“第71回(令和7年度)前島密賞”を受賞しました。

今回の受賞は、2025年7月に受賞した「第36回電波功績賞 総務大臣表彰」の中から、一般社団法人電波産業会より推薦され「先進レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4)による合成開口レーダ観測幅の拡大及び衛星・地上局間の直接伝送速度高速化による安全・安心な生活への貢献」を評価されたものです。表彰式は2026年4月9日(木)に執り行われ、JAXAは三菱電機株式会社の方々とともに受賞しました。
「前島密賞」とは
「日本近代郵便の父」と呼ばれ、1円切手の肖像としても馴染みのある、逓信事業の創始者「前島密」(まえじま ひそか)の功績を記念し、情報通信事業(郵政事業を含む)及び放送事業の進歩発展に著しい功績のあった方々に授与するものです。
「だいち2号」と「だいち4号」の2機同時運用
今回の選考理由は大きく3つあります。
一つ目は、先進レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4)に搭載された フェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダ(PALSAR-3)が、分解能と画質を維持しつつ、陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)の最大4倍となる観測幅(200km)を実現した点です。
二つ目は、地上局との高速伝送により、「だいち2号」の4.5倍となる3.6Gbps(ギネス世界記録™認定)の伝送性能を達成した点です。

高分解能10mモード、2024年6月22日~9月22日
黄色の丸で囲んだ部分に、地盤が沈降している様子が見られる。
(その他の同じように色が変化している部分は、水蒸気によるノイズの影響も含まれるため、
地盤が沈降しているかどうかを今後確認する必要がある。)
三つ目は、世界でも類を見ない「だいち2号」と「だいち4号」の2機同時運用によるLバンドSAR衛星による観測データの活用です。強度解析と干渉SAR解析の2手法を用いることで、土砂災害や水害などの被害状況を迅速かつ正確に把握し、災害観測に大きく貢献しています。
また、2機による干渉SAR解析により、地盤沈降や災害状況の把握が高精度で可能となり、シベリアの永久凍土融解による地盤沈降の検出など、気候変動の影響を捉える成果は、長年の運用実績と高度な解析技術が活かされたものです。「だいち2号」「だいち4号」の今後の新たな価値創出が期待されます。
受賞したメンバー

今回、前島密賞を受賞したのは長年「だいち4号」の開発に携わってきたこちらの5名です。
・勘角 幸弘
JAXA第一宇宙技術部門 先進レーダ衛星プロジェクトチーム プロジェクトマネージャ/衛星利用運用センターALOS-2ミッションマネージャ
・本岡 毅
JAXA第一宇宙技術部門 先進レーダ衛星プロジェクトチーム ファンクションマネージャ/地球観測研究センター技術領域主幹
※現 JAXA第一宇宙技術部門 地球観測研究センター 研究開発マネージャ
・白坂 道明 様
三菱電機(株)鎌倉製作所衛星情報システム部 Associate Expert(元:「だいち4号」プロジェクト部長)
・中村 聖平 様
三菱電機(株)鎌倉製作所衛星情報システム部技術第二課長
※現 三菱電機(株)鎌倉製作所管制システム部次長
・宮坂 賢治 様
三菱電機(株)鎌倉製作所衛星機器第一部技術第一課長
公益財団法人通信文化協会によるお知らせは下記をご覧ください。
・前島密賞
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